カジノカフェとはどんなギャンブルなのか
カジノカフェという言葉を耳にしたことがあっても、その実態についてはよくわからないという方も少なくはないでしょう。
カジノカフェというのは、カジノギャンブルを楽しめるカフェのことなのですが、実際のカジノのようにゲーム機等が配置されているわけではなく、オンラインを利用したカジノゲームにてギャンブルを行います。
そして、カフェと名が付いていますが、これはコーヒーを飲めるカフェではなく、インターネットカフェを指しています。
個室、または仕切りによって分けられたスペースに配置されたパソコンを用いてギャンブルを行います。
そのパソコンで行うカジノゲームは、カジノカフェ側が制作したものではなく、海外で実際に運営されているオンラインカジノのゲームです。
要するにカジノカフェは、利用客にオンラインカジノをプレイさせている仲介役的な存在ということになります。
カジノカフェの利益は、実際に投じた資金に加えて徴収する手数料にあります。
この手数料の形態はカジノカフェにより様々なのですが、入金をポイントで管理し、本来1ポイント100円のところを150円で販売するといったように、手数料分をポイントの販売価格に上乗せしている場合がほとんどです。
利用者側からすれば、まず実際のオンラインカジノの相場もわからないので、手数料を上乗せされていてもまったく気づくことはないでしょう。
それにゲームに勝って得た利益はしっかりと現金にて受け取ることができるので、利用者はカジノカフェは安全に利用できるギャンブルだと考えてしまいます。
しかしながら、カジノカフェはれっきとした違法ギャンブルで、利用していたことが発覚すると、賭博罪という罪にて処されることになります。
カジノカフェは、違法性がはっきりと目立っているわけではないので、勧誘などに誘われて誤って利用してしまわないように気をつけましょう。
オンラインカジノの利用は違法行為にはならない
カジノカフェの利用が違法行為となる理由を説明する前に、カジノカフェのギャンブルで用いられているオンラインカジノについてご説明したいと思います。
オンラインカジノは、海外政府がライセンスを発行し運営を行っている海外の合法ギャンブルです。
オンラインカジノでトラブルなどが発生した場合、最終的にはライセンスを発行した海外政府がそのトラブルに対応することになります。
そのため、海外では日本における競馬や競輪のように、安全に楽しめるギャンブルとして知られています。
日本では法律により公営ギャンブル以外のギャンブルを禁じているのですが、オンラインカジノはオンラインを利用した特殊なギャンブルであるため、その立ち位置は合法と違法の間のグレーなところにあります。
公営ギャンブル以外のギャンブルは禁止となっているのでオンラインカジノは違法ギャンブルということになりそうなところですが、違法ギャンブルとして裁くための賭博罪にあたる点がないため、法律上違法ギャンブルであると断定することができないのです。
違法ギャンブルとして賭博罪として裁くには、まずそのギャンブルが日本国内で行われていなければなりません。
ところが、オンラインカジノの賭場はサーバー上で、そのサーバーは海外にあるため、海外にてギャンブルが行われていることになります。
そして、胴元、張り子が同時に同じ場所に存在しているというのも賭博罪で裁くための条件です。
この点においても、胴元となるオンラインカジノの運営会社は海外にあり、利用者は日本にいることになるので賭博罪として裁くことができません。
オンラインカジノはこのように合法ギャンブルとして認められてはいないものの、違法ギャンブルにあたる点がないため、個人的な利用の範囲であれば、利用したからといって逮捕されるようなことにはなりません。
カジノカフェが違法行為となるその理由
オンラインカジノには違法性がなくても、カジノカフェを利用しオンラインカジノのゲームをプレイすると、それは違法行為となってしまいます。
オンラインカジノの安全性の面にだけ捕らわれついうっかり利用してしまうと、カジノカフェ側と同様に見つかりしだい逮捕されてしまいます。
それではなぜカジノカフェの利用が違法行為になってしまうのかというと、それは日本国内において公営ギャンブル以外のギャンブルを行ったことになるからです。
オンラインカジノを個人的に利用した場合は問題ないのですが、カジノカフェという存在を介することにより、カジノカフェにてギャンブルを行うことになります。
つまりカジノカフェが胴元になってしまうということです。
カジノカフェが胴元となると、日本国内に胴元と張り子が同時に存在しギャンブルが行われたということになりますので、その事実がはっきりと証明されしだい賭博罪によって逮捕されてしまいます。
カジノカフェを利用した回数や賭けた金額によっては、罰金刑で終わる単純賭博罪ではなく、3年以下の懲役が科せられる常習賭博罪が適応される場合もありますので、どんな理由があれどカジノカフェの利用は避けましょう。